嫁と姑の問題だって、特別なものと思わないことです
たくさんの方に参考に成ればと思いまして、「斎藤一人さんと小俣和美さん」の著書から
引用させて頂きました。
嫁姑問題がいっきに解決する話
嫁と姑という関係で困っているという話はよくありますよね。きっと相手の立場
や自分の立場に気を使いすぎるんだと思うんです。
私にも、そういうことはありました。私の場合、「いい嫁だと言われたい」と思っ
てしまったので、疲れちゃったんですね。「お姑さんに悪く思われたくない」、「こん
なふうに思われたらイヤだ」、そんなことばかり考えていました。
そして、「自分はこうしたいけれど、お義母さんはそれをよく思わないんじゃない
か」と思って、自分を殺してしまっていたんです。自分のやりたいことをするときに
は、お姑さんに隠れてしていたんですよ。
だから、お姑さんといるときには、いつも居心地の悪い気分になっていたんです。
それで、私は一人さんに嫁と姑の問題についても相談したことがあって、
「嫁ってむずかしいね。お姑さんとどうしてもうまくいかないの。なんでだろう?」
と尋ねたんです。
するとね、一人さんはとても朗らかに、こう教えてくれました。
「本当に、おまっちゃんが嫁だから、お姑さんとうまくいかないのかい?
もし、本当に『嫁だから』というのが理由で気疲れしたり、仲が悪かったりするん
だとしたら、それは絶対に解決しないよ。だって、結婚している以上は、嫁、姑とい
う立場は変わらないんだからね。
それが当たり前なんだから、悩む必要もない。ずっとそのまま、気疲れしたり、ケ
ンカしたりしてればいいんだよ。
でも、本当はね、嫁と姑だから仲が悪いんじゃないんだ。
女と女とのぶつかり合いで仲が悪いだけなんだよ。
うまくいっていないのは、おまっちゃんとお姑さんとの間に、ちゃんとした人間関
係がつくれていないからなんだよ」
私は、「あっ!」と思いました。
一人さんに言われて、今まで私のしていたことは間違っていたと気づいたんです。
お姑さんに変な遠慮をするなんて、愛とは違うとわかったんですよ。だって、自分の
ことを悪く思われたくないから遠慮するなんて、じつはちっとも相手のことを考えて
いませんもの。こんなの、ただの利己主義なんです。
それからは、「私はこんな人です」というのをちゃんと出すようにしました。そし
て、夫のお母さんというのを意識せず、人間としての普通の付き合いとして考えるよ
うになったんです。
そして、昔は嫁だった私も、今は息子たちが結婚して、お姑さんの立場になりまし
た。でも、「嫁だから」、「姑だから」というのはいっさい言わないことにしています。
うちのお嫁さんは敬子さん、洋子さんというんですが、私は「ケイコちゃん」「ヨ
ウコちゃん」と呼びますし、二人は私のことを「和美さん」と呼びます。だって、私
は「姑」という人間ではないし、二人は「嫁」という人間ではないんです。
あくまでも、一人の女として、もう一人の女性と付き合うんですから、名前で呼び
合うのは自然なことですものね。
もちろん、呼び方なんかはどっちでもいいんです。「お母さん」と呼ぶのが自然な
ら、それでかまいません。
大事なのは、嫁と姑の関係を特別なものと思わないことです。
ほかの人と付き合うのと同じことで、人間と人間の付き合いなんだと忘れないこと
なんです。
そうすれば、その人のことを思いやれるし、愛することもできるんですよ。
斎藤一人 人生の問題がスーっと解決する話 小俣和美 著書 より引用 三笠書房
斎藤一人さんのプロフィール
「銀座まるかん」(日本漢方研究所)の創設者。1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)
の10位以内にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になる。土地売却や
株式公開などによる高額納税者が多いなか、納税額はすべて事業所得によるものという異色の存在
として注目される。